月がきれい

月がきれい」というアニメを知っているだろうか。僕は、何気ないきっかけでこのアニメを知った。何となく、新海誠監督っぽいのかなあなんて考えていた。「月がきれい」は、毎週火曜に一週間限定でYoutubeにアップされていて、僕はこれを毎週楽しみにしていた。でも、ここで最終回のネタバレをしようとは思っていない。

中学3年になった文芸部の小太郎と茜は、運動会の用務係でラインを交換してから、互いに意識し始める...。僕は、第三話「月に吠える」のラストでやられてしまった。というより、このアニメの特徴は「ライン」じゃないかなあと思う。小太郎は小説を書いていたりして、おそらく「文字だと思いを伝えやすい人」なんだろう。でも小太郎は、きちんとした思いを、なるべく言葉にしている(最終回はまあ、あれでよかったのだ...)。しかしそれは「大事なことは言葉にしなければ」なんてことではない気がする。「文字で伝えたいこと」「言葉で伝えたいこと」、どちらも素敵なんだと思う...(よくわからん)。文字だと伝わらないことを言葉で伝える、逆に、言葉で伝えられないことを文字で伝える、どちらにせよ、伝えるという思いがこめられている。

多分、このアニメを見た人たちは、「懐かしさ」もしくは「羨ましさ」を感じたんじゃないかな...。ライン、いやスマホさえなかった世代でも、交わされる言葉にドキドキしたり、恋愛模様にそわそわする。初恋を終えた人も、まだ初恋をしたことない人も。

もう二期はないのかな、と少し残念に思ったけど、とてもいいアニメが見れてしあわせだった。