誰かとスピッツを聴きたい日が必ずあるものだ

心地よい風が吹いている。6月に入って、曇りと晴れが交互に来ていて、今日は爽やかな青色が広がっている。 昨日の夜に「ハチミツとクローバー」が見たくなって、Youtubeで色々漁っていた。ある回で流れたスピッツの「多摩川」がやけに切なかったな。そういえばこの漫画のタイトルになってた「ハチミツ」ってどんな曲だったっけと、これまたYoutubeで聞いてみた。あれ、こんなによかったかな、びっくりした。すごくキャッチーだし、ほんの少し寂しくなるし。 スピッツ、或いはマサムネさんのすごさは、誰にも作れそうだけど作れないメロディを作れるところ、そして曲を聴くと「スピッツだ」と分かってしまうところ。スピッツの歌の中には、必ずどんな人にも当てはまるイメージがあって、その中でみんな恋をしたり自転車で走ったり、或いはうめぼしを食べたくなるんだ。 甘くスイートな日も、どしゃ降りの日も、スピッツの歌はやさしく寄り添う。時には、ひとりにしてくれる。多分彼らはかっこつけたりしていない。等身大で、だけど届かない。きちんとした悲しみに立って、いつもの日々を歌ってくれる。